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4月 2, 2008
» 「WordPress向きなアクセス解析ツール」記事の補足

当ブログでかなり人気のある記事として、「WordPress向きなアクセス解析ツール」という2004年に書いたものがあります。情報がかなり古くなってしまっていたので気になっていたのですが、この機会に補足説明を。

このブログで使っているアクセス解析ツール

現在このブログでは、Google Analytics を使っています。日本語&英語をはじめとして多くの言語で管理画面が用意されているし、機能が一通り揃ってその上無料なので、他のサイトを作る時もいろんな場面で役に立ってます。

昔の記事で書いた PPhlogger のようなインストール型はメンテナンスが必要だったり、サーバーログ解析型のものは得られる情報が限られていたり。そういった点から見ても手軽な割に高機能な Google Analytics はかなり便利。もちろんブログサイトに特化したツールではないのでもっと細かいフィードバックの解析や情報収集が必要な場合には向いていませんし、データを Google 側が保有する事に問題があって使えなかった場合も過去にありましたので、この点には注意が必要です。

WordPress.com Stats プラグイン日本語版

ところで WordPress.com Stats がダッシュボードにフックされるようになったのですが、日本語版もあるといいなーと思って作ってみました→ WordPress.com Stats 日本語版

日々の統計情報が管理画面からすぐ見られるし、簡単に設置できるアクセス解析としてはなかなかだと思います。他の解析ツールとの共存も可能とのことで、高機能なツールは管理者用、このプラグインはブロガー用という使い分けもできますね。作者はAndy SkeltonさんとMDAさん。ありがとうございます!

WordPress 用の解析プラグイン+サービス「Woopra」

そういえば先日 Woopra という WordPress 用の解析ツールがお目見えしました。訪問者のプロフィール分析にはなかなか気合いが入ったツールのよう。API もあるので、今後成長していってくれるかな?という期待もあります。現在サイトレビューの申請待ちなので、使えるようになったらまたレポートしますね!

まとめ

他でもちょっと書いたように、クリック数やコメントの数だけでは記事に対する「本当の反応」を簡単に数値化するのは難しくなってきました。「アクセス解析」はあくまでもその名の通りのものでしかなく、ブログに書かれた情報に対するあらゆる反応を的確に表示したり分析してくれるものではないんですよね。なので、WordPress ダッシュボードで見る事ができる被リンク情報なんかも参考になります。

WordPress サイトへの反応を見るにはこれさえあれば問題なし!というパーフェクトなアクセス解析ツールはまだなくて、まだ色々なツールを試している段階ですが、皆さんが使っていて気に入っているものがあったらぜひ教えてください。

11月 2, 2007
» WordPress.comテーマ販売サイト「マーケットプレイス」の話題

「WordPress、有料テーマの販売サイトを構築」というニュースがアルゼンチンで開かれたWordCampで公表されました(リンク先はブログヘラルド日本語版)。

サイトの立ち上げ日程などの詳細はまだ不明ですが、簡単に言えば、このマーケットプレイスの仕組みは「WordPress.comを通してテーマを販売することで、50%の利益が得られる」というもの。

それってそんなにたいしたことなの?と思われるかもしれませんが、ユーザー数を考えてみてください。例えば、現在いる約173万人のユーザーのうち、0.1%(1730人)に、10ドルのテーマを販売した場合…

(1730,000人 x 0.1% x $10) x 50% = $8,650(約100万円)

値段は自由につけられるようになるとのことで、この計算式にはいろんなケースが考えられます。

「個人ブログをやってる人たちが、そんなにテーマを購入するのかな?」とか、「無料テーマがあるサービスもあるのに、わざわざWordPress.comで有料テーマを使うかな?」いう疑問は残りますが、値段設定によっては数%〜数10%のユーザーが購入する人気テーマが出てくることも、あり得ない話ではないと思います。テーマデザイナーのモチベーションがあがることで、今よりも高品質のテーマが揃うことも考えられます。

オープンソースのWordPressをもとにしたWordPress.comでこういったサイトを立ち上げることに関して、議論が広まることは間違いないでしょう。すでに、ブログヘラルドでも「WordPressのテーマ販売サイトに反対」といった記事が書かれていたり、Mattの記事のコメント欄(英語)でもさまざまな意見が飛び交っています。

「半分もの利益をAutomatticが独り占めしてしまうのはずるいんじゃない?」という声もありますが(確かに利益率すごく高いなぁ、とは思いました)、それだけのユーザーが集まる場を提供するブログサービス運営者が他にいるのなら、その人にも可能なわけなので、独占と言い切るのはちょっと微妙。

個人的には…公正でコミュニティ(開発者、ユーザー)全体のことを考えたルールに基づいたものなら、「商業化」自体は、悪いことだとは思いません。私自身もテーマを配布しているのですが、残念ながら本業としてではなくまったくのボランティア行為である以上、費やせる時間は限られているし、最高のレベルでサポートができているとはどう考えても言いがたい。それを改善するきっかけになるのなら、「高品質で低価格のテーマが手に入る」という状態は、今よりもいいことなのかもしれません。テーマを作って配布すること自体はそんなに大変とはいえないですが、バージョンアップに伴うアップデートや細かいサポートは正直、けっこうつらいものがあるので…。これはもちろんプラグインに関しても言えますし、WordPress MEやリソースの日本語化に深く関わっている皆さんの労力に比べたら私の悲鳴などほんとに微々たるものだと思いますが、きっとこう思っているテーマ作成者は多いはず。その問題を認識し、解決のためのインセンティブを用意しようとしているのは前向きなのではないでしょうか。

心配なのは、幅広いユーザーが気軽に使えるサービスであるWordPress.comが、お金がなければ楽しめないものになってしまうのか?インストール型も含め、無料テーマが手に入りにくくなってしまうのか?というあたりです。テーマ作成者にとっても、ユーザーにとっても、喜ばしい状況に持っていけるのかどうか。これは今までのどんな有料機能追加よりも、Automatticの運営手腕の見せどころになるような気がします。

WordPress開発陣やAutomatticのやることに基本的に好意的な私が言うことなので、本当に偏った意見として差し引いて聞いてもらいたいのですが…。このアイデアに限らず、実際やってみて失敗ということももちろんあり得るんですよね。でも失敗や批判を恐れないからこそ、できることもある。前例がないからこそ、やってみる価値がある。そこがWordPressの魅力であり、危なっかしいところではありますが、私は彼らの挑戦が成功することを信じてみたいと思うのです。