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4月 28, 2008
» ソーシャルブックマーキング用ボタンよりも大事なこと。

217x188_SoS_Banner005しばらく前からあるのでちょっと遅いかもしれませんが、「The Story of Stuff(モノのものがたり)」という、現代社会の過剰消費に警鐘を鳴らすショートビデオのサイト。本当の意味で「ソーシャルメディアフレンドリー」だなぁと思ったのでご紹介します。

サイト全体もわかりやすいし、ポイントはたくさんありますが、重要なものを並べてみると、

  1. ダウンロードページが充実していて、YouTubeビデオへのリンクの他、.mov形式のビデオ、ポスター用PDF、画像&Flashバナーがダウンロードできる
  2. サイトの全ページにクリエイティブコモンズライセンスリンクがある
  3. ビデオ本編自体が20分という適度な長さにまとめられていて、YouTube用のクリップ(ティーザー)はさらに短く、気軽に最後まで見られる
  4. 本編の最後には「次のアクション」(ブログ記事)へのリンクがある
  5. ファクトシート、ビデオのスクリプトなどの追加情報PDFがダウンロードでき、報道関係者などがすぐに使える情報もメディアページに分かりやすく掲載されている
  6. 任意の団体や学校などでビデオを上映できるよう、スクリーニングを主催するための情報や上映告知ポスターなどのダウンロードができる
  7. WordPress ブログがある :)

といったところ。

このサイトのように非営利団体の活動補助にはもちろん、映画の宣伝、一般企業の各種キャンペーン、Webサービスやソフトウェアの紹介など、いろんなタイプのサイトでも参考になるのではないでしょうか。

コンテンツを「ブログやソーシャルメディア(ビデオ&画像共有サイト、SNS、ソーシャルブックマーキングなどなど)以前」と変わらない内容で作っておいて、ソーシャルブックマーキング用ボタンをずらりと張り付けたサイトも数多く見かけます。でも「言いたい事をより多くの人に伝えるにはどうしたらいいか?さらにその人たちからも、もっと多くの人に伝えてもらうにはどうしたらいいか?」を一生懸命考えて、そのために必要な手段を用意してくれているサイトはまだまだ少ないなと思います。

サイトに来て内容を読んだり観たりしてくれる人たちに対する使いやすさだけではなく、おもしろい!共有したい!と思ってくれた人に対してのバリアを取り除く、というのも大事なユーザビリティの課題です。そのためには、自分自身もサイト訪問者が興味を持ちそうなコミュニティなどに自分も「漬かって」みて、その人たちの立場で考える事も必要だと思います。

ではでは、Story of Stuff、英語のみですがアニメで分かりやすいので、ぜひぜひご覧下さいませ。以下はティーザーのひとつです。

2月 25, 2008
» WordPressのクレジットはサイトから外してもよいのか?

先日、このような質問をメールで頂きました。

WordPressをインストールした際に管理画面下部の「WordPress」のロゴを削除することは、ライセンス違反になりますか?
さらに、このライセンス部分に別のロゴを入れることは、ライセンス違反になりますか?

WordPressの管理画面フッターロゴ管理画面下部のロゴというのは左のようなものです。この答えがはっきり説明されているページは(少なくとも日本語では)見つからなかったので(他にもあったら教えてください!)、私の理解している範囲での答えを書いておこうと思います。

WordPressのライセンス

WordPressのライセンスは、GNU GPLです。GNU プロジェクトのフリーソフトウェアの定義によると、「フリーソフトウェア」の「フリー」は、「ユーザがソフトウェアを実行、複製、頒布、研究、変更、そして改良する自由」である、と書かれています。

しかしGPLライセンスを使ったソフトウェアをベースにした公開サイト上にクレジットを入れないこと(管理画面も含む)に関しては、特に違反と言えないようです。WordPressのドキュメンテーションやライセンスページにも、リンクバックが必須というような内容は見当たりません(普及のために宣伝よろしく!ということは readme.html に書いてありますが、強制ではありません)。

もちろん別のロゴを入れて「Powered by XX」と、まるでシステムから自分で作ったかのように見せるのは要するに「嘘」になってしまいますので、そのような行為は慎むべきだと思います。しかし、それとは別の意図で管理画面のデザインをカスタマイズしてブランディングすることが必要な場合もありますよね。管理画面ログインに好みのデザインを適用するプラグインも人気です(参考:Flickrギャラリー)。

外してもいいけど、外さなくてもいい?

ところで、リンクを外すことのメリットとはなんだろう、と考えてみました。商用で使っている場合「フリーソフトを使って作りました」というのが、マズいでしょうか?(まあ、そういった一面も分かりますが…)

でも、WordPressを使って作ったサイトで、クレジット表記を外さなくても成功しているサイトはたくさんあります。むしろ、プラットフォームが何であるかは関係ないし、それよりも、利用可能なツールをどうやって最大限に活用するかの方が大事です。

公開サイトや管理画面のフッターなどにひっそりでもいいのでクレジット&リンクを残すことで、他の人に「へー、これってWordPressっていうツールできたサイトなんだ」と知ってもらうきっかけになります。WordPressが広まっていくことはユーザーである自分にとっても、開発者&参加者が増えてプラグイン&ドキュメンテーションが充実したりと良いことがたくさん。

残念ながら私一人の意見では決定できない場面もありますが、公開したWordPressを通して普及に役立てるような場合は、これからもできるだけ表記を残すようにしたいなと思います。

他にも意見いろいろ

この件に関して面白いコメントがたくさんある記事がありました(Why do people (jerks) remove the “powered by Wordpress”)。以下はそのコメント欄から。

  • WordPressのリンクを残さない理由の1つとして、「Security through obscurity(和訳はあいまいさを通じたセキュリティ??)」という考え方もあります。まあ、WordPressについて書いてるサイトなどではあまり意味がないですが(笑)。それ以外にもセキュリティ対策はお忘れなく。
  • 新聞には「XXプリンタで印刷されました」とか書いてないよ、という意見も。プリンタとかはライセンスが違うので比較にならないとは思うんですが、見た人にとってあんまり宣伝にならない、意味不明、よけいな情報という場合もある、という意見にはうなずけます。
  • むしろ、「Linux/Apache/PHPなんかへのクレジットはどうなのよー」という声も(WPサイト内にクレジットはありますが、フッターとか全ページというわけではない)。

結論。

長くなりましたが。
この記事のタイトルの答えを出すなら、「外して良い」と言ってしまっていいのではないかな、と思います。
でも、無理して隠すことでもないんじゃないかな?と個人的には思いますが。
もし都合により外してしまうことになっても、可能なら技術情報ページなどでクレジットするなど、状況に合わせて対応していきましょう。

関連情報リンク