PacSecではプロの翻訳者に極力依頼しないことにした。
プロの翻訳者はすごい。期日はきっちり守るし、訳抜けとか明らかな誤訳はない。翻訳に手を出したことのあるひとなら、この程度ですらきっちり仕上げるのは大変だということを理解できると思う。まぁ、金取ってるのだから当たり前と言えば当たり前。それでも、その分野の専門家ではないわけで(だからこそ、無難に翻訳できることがすごいのだけれど)、まったく新しい概念や、極めて専門的な内容まで押さえているわけではない。だからどうしても、その業界のひとが読むと「なにか引っかかる」訳になる。金さえ出せば、その辺も(翻訳会社とかの)reviewerがしっかりフォローできるかもしれないけれど、ふつーは無理。セキュリティの最先端の話題を理解できるreviewerなんてそうそういないだろうし。ま、それは翻訳者の責任ではない。そこまでの品質を求めるのであれば、金を積むか、依頼側がreviewするべき。でもそこまでやるなら、最初っからその筋のひとに翻訳を依頼した方が、reviewのコスト(金銭的なコストだけではない)も下げられるし、品質も上がることがわかった。それから、プロの翻訳者(翻訳会社か)は原文のフォーマットを選ぶ。odpひとつですら大騒ぎ。ましてやTeXやMakefileをや。
技術者にお願いする際には、自分がプレゼンするならどう日本語で書くかを意識するようお願いした。少々原文にないことを付け足しても、より意図が伝わるならそのほうがいい。それが適切かどうかは自分が判断するし、その結果も自分が責任を負うつもりで。その結果、(プロの翻訳基準からすれば)ありえないミスもあったかもしれないけれど、全体としてありえない訳文は少なかったはず。あったとしたら(実際、あります)それは自分の責任です。
スライドが用意できたのもギリギリだったし、締切りも厳しく、ましてや対価が支払われる仕事でもないのに協力していただいたみなさんには本当に感謝してます。




