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11月 16, 2008
» PacSecで翻訳を技術者に依頼するわけ

PacSecではプロの翻訳者に極力依頼しないことにした。

プロの翻訳者はすごい。期日はきっちり守るし、訳抜けとか明らかな誤訳はない。翻訳に手を出したことのあるひとなら、この程度ですらきっちり仕上げるのは大変だということを理解できると思う。まぁ、金取ってるのだから当たり前と言えば当たり前。それでも、その分野の専門家ではないわけで(だからこそ、無難に翻訳できることがすごいのだけれど)、まったく新しい概念や、極めて専門的な内容まで押さえているわけではない。だからどうしても、その業界のひとが読むと「なにか引っかかる」訳になる。金さえ出せば、その辺も(翻訳会社とかの)reviewerがしっかりフォローできるかもしれないけれど、ふつーは無理。セキュリティの最先端の話題を理解できるreviewerなんてそうそういないだろうし。ま、それは翻訳者の責任ではない。そこまでの品質を求めるのであれば、金を積むか、依頼側がreviewするべき。でもそこまでやるなら、最初っからその筋のひとに翻訳を依頼した方が、reviewのコスト(金銭的なコストだけではない)も下げられるし、品質も上がることがわかった。それから、プロの翻訳者(翻訳会社か)は原文のフォーマットを選ぶ。odpひとつですら大騒ぎ。ましてやTeXやMakefileをや。

技術者にお願いする際には、自分がプレゼンするならどう日本語で書くかを意識するようお願いした。少々原文にないことを付け足しても、より意図が伝わるならそのほうがいい。それが適切かどうかは自分が判断するし、その結果も自分が責任を負うつもりで。その結果、(プロの翻訳基準からすれば)ありえないミスもあったかもしれないけれど、全体としてありえない訳文は少なかったはず。あったとしたら(実際、あります)それは自分の責任です。

スライドが用意できたのもギリギリだったし、締切りも厳しく、ましてや対価が支払われる仕事でもないのに協力していただいたみなさんには本当に感謝してます。

7月 1, 2008
» 役に立たない英語: you don’t even know me!

「私のこと何も知らないくせに!」と言われたときの正解は”I’m trying to!”

6月 4, 2008
» 英語の冠詞なんて簡単だ

聞き手(読み手)が「それ」がわかるかどうか。そんだけ。相手が誰を指しているのかわかるなら”the man”。わからんかったら”a man”。

裏技: 常に”err, …”とか言ってれば、単数名詞にaを付け忘れてもだいじょーぶ。

3月 8, 2008
» TLUGで英語のプレゼンしてきた

ちなみに、「プレゼンする」は”give a talk”ね。

内容はすでに日本語で何度もやってることなのでそれほど不安はなかったけど、いつものやりかた(言いたいことをまとめておくけど、何を話すかは決めない)という方法が英語でどれだけ通用するのかは未知数だった。

ま、自分の話は”frastration driven talk”なので、いったん調子に乗ってしまえば言いたいことは後から付いてくるだろうから、なんとかなるだろ、と安易に考えてました。一番最初に「他の日本人と違って、自分は自分のひどい英語について謝罪しないよ、慣れろ」と言い切ったおかげで、変な英語や間違いについてはどうでもよくなった。他の人が”I’m sorry for my bad English”といちいち謝罪するのが気にいらなかったし。世界に恥を公開している(ストリーミング中継されてた)んだから、これ以上何を恥じる必要があるのか、とか思えたし。

で、内容についてはいつも通り。「車輪の再発明するな」とか「いいかげん管理者はプログラマから学べ」とか、そういうことに重点をおいたつもり。日本語で話すのに比べて英語の場合は短くなってしまったけど、事前に余分なスライドを用意しておいたので何とか乗り切ることもできた。時間配分もほぼばっちり。

でも、いったん頭が真っ白になってしまうとリカバリがむずかしくて苦労した。あらかじめ言いたかったことは表現も含めて(無意識に)準備ができているんだけど、何の弾みか別の話になってしまった時に凍り付いてしまって、まいった。アドリブに弱いっていうことなんだろうな。

結果はどうあれ、これで英語でもプレゼンできますと言えるようになった。英語で司会したこともなかったし(そもそも日本語で司会したことすらない)、不特定多数のひとたちを目の前にして、英語でプレゼンしたこともなかったけど、大いに次につながる自信になったことは間違いない。どんなことだってやってみなければいつまでたっても未経験なわけで、間違えて恥をかいてなんぼでしょ。へたくそでおかしな英語だったかもしれないけれど、Puppetの意義を伝えられればそれでいいのだ。参加者はだいたい30人ぐらいだったかな。某G社の(いまだcfengineらしい)の人も来てたし、質問もたくさんあった。最後の方はガソリンが切れて質問を聞き取れなかったりして、ご迷惑を掛けました。そして、ありがとうございました。

関西弁ごときで「猛烈なアウェー感」を感じている企業は、ぜひ出直してください。

それと、英語の資料を読むにはワッフルワッフルと書き込んでください

2月 27, 2008
» 英語学習には英語でプレゼンがおすすめ

[英語] 第136回 TOEIC公開テスト、他

でも、それが通じるのもある程度までなんですよね。たとえばTOEICのレベルCまで。点数でいうと730点以下。それ以上に達するには英語に対する確固とした基礎が必要なのだと思います。例えば文法とかさ。文章を読んでちゃんと文意をつかんで日本語に訳せる能力が必要なんだと思います。

あと100点くらいはいわゆる「TOEIC対策」でなんとかなると思います。その「TOEIC対策」についてはいろいろ書かれているので特に書きませんけど。それから、「英語を日本語に訳せる能力」は必ずしも必要ではありません。それよか、英語を英語として理解する能力の方を磨く方がいい気がします。英語を理解する能力と日本語に訳す能力が別物ということは、英日翻訳をするとわかります。会話の速度で訳すのはとても高度な技術ですし(でも、本職に言わせると「(同時通訳は)どんどん吐き出せばいいから、楽ですよ」らしいけど)。

とにかくどんな勉強方法でも、ある程度の密度の学習を継続するのが大事。だらだら続けててもたぶんだめでしょう。ちょっと気合入れて6ヶ月頑張れば、数百点UPも可能です。ほんとに。自分がそうだったから。でもTOEICで高得点取っても、それがすなわち英会話の能力にはならない。TOEIC(最近は違う形式のテストもあるらしい)はinputをどう理解するか、という点だけだし。outputを磨くにはさらに精進が必要。海外からのお客様をまる1日観光案内するのは、とってもおすすめ。さらに言えば、英語でプレゼンするとか。

で、日本人はもっと外に発信すべきだ、と思っているのですが、だったらお前がまずやれよ、ということで2008年3月のTLUGのテクニカルセッションでPuppetネタをやります。英語で。うへ。Puppetユーザの人はぜひ(助っ人として)来てください。

1月 30, 2008
» Cross-cultural Engineer Party

2月15日金曜日に日本人エンジニアと日本で働く非日本人(非国民みたいな響きでいやなのだけど、non-Japaneseのことね)エンジニアを引き合わせよう、そんなイベントをします。

日本×海外エンジニア交流イベント “Cross-cultural Engineer Party”

Dragosの教えに従って、前半はテクニカルセッション、後半はフリートークという構成です。テクニカルセッションは、われらがRyan McBrideによるpfとOpenBSDの開発プロセス、それからWebアプリのi18nをTravisさん(TLUGつながり)が語ってくれます。「それはハードル高すぎですよ」との意見もあり、明記してませんが、英語が公用語のパーティになればいいなと考えています。当然、プレゼンも英語です。cross-culturalだけでなくcross-industrialに、そして特定の分野にとらわれない技術者の集まりにしたいと考えています。ゆくゆくは英語でプレゼンする日本人がでてくれればいいなぁ(今でもいないわけではないですが)。

ということで、英語に自信のないひと、英語にコンプレックスを持っているひとはぜひ参加してください。もちろん、「英語でlightning talkしてやるぜ」というひとも歓迎です。

11月 14, 2007
» 英語の学習はインセンティブにつきる

日本人の英語

TOEICだけを英語能力の指標とする問題点は、他で書かれているので特に書かない。

以前、カナダ人に指摘された話である。日本人は英語下手すぎなんじゃないのかと。中国人も最近は凄い上達しているという指摘であった。

「中国人も」って何て上から目線?自分も物心がついた頃に”Japan as NO.1″と刷り込まれた世代だから、ついそういう意識になって嫌になるんだけどさ。日本人は英語を学ぶインセンティブが(まだ)ないのだからあたりまえでしょうが。そもそもTOEIC(と英検)をありがたがってるのは日本(法)人ぐらいで。やたらと受検者数が多いのも、会社がまとめて受けさせてたりするせいだし。

現状で、英語を学ぶインセンティブなんてない。TOEICで高得点取ったからといって待遇はかわらない。せいぜい、海外出張を押し付けられる理由になるぐらい。TOEICで900点取れば英語を使える仕事ができるなんて幻想。そういう仕事では、英語を使えるのは当たり前で、それを使って結果を出すのが仕事。TOEICの点数が上がれば給料が上がるなんて、甘い幻想に過ぎない。

英語ができる国民が多い理由は、経済的理由か地理的理由以外にない。日本人が英語に疎いのは、幸いにも両方と無縁だっただけで。日本人だって英語ができるようになりますよ。金をため込んだ団塊世代が死滅するころにね。中国あたりにできたアメリカ資本のコールセンターに出稼ぎにでも行かなくては仕事が見つからない、そんな状況になれば嫌でも英語を学ぶでしょう。そう、いままで見下してた出稼ぎ外国人労働者のようにね。

今、「英語は苦手」とかのたまってる技術者がいるからといって、「不勉強でも大丈夫、自分のキャリアも安泰」と考えているヤツらは、現時点で大損しているだけでなく、先を見通せない小学生だ。世界を相手にするのに、英語ができることはadvantageじゃなくて”a given”なんですよ。英語のblogをパクった日本語記事をブックマークしてる暇があるなら、その時間使って英語を読めるようになった方がメリットでかいと気づけよ。

せめて英語の教師ぐらいTOEIC900点ぐらいを基準にできませんか。プロの英語教師って英語ばっかりやっているわけだし。

これは相当失礼です。むしろ侮辱に近い。英語教師の仕事が英語を教えることだけ?そんな先生いりませんよ。自分ならTOEICの点数なんてどうでもいいから、苦手意識の克服と母国語以外の言語を学ぶ楽しさを期待するけどな。インセンティブのない現在、それが重要だと思うから。もし、英語を教えるのにnativeな英語能力が必須だと思うなら、大西泰斗先生の本でも嫁っつーの。nativeな英語!=英語を教える能力だってよおーくわかるから。

「英語勉強したいと思ってるんです」ゆーな。読み書き聞くならいくらでも今すぐできるだろーに。「語学留学したら上達しますかね」聞くな。しねーよ。似たような目的で来た日本人同士で固まってれば、海外でも日本語だけで生活できっから。はんぱなモチベーションじゃ無理無理。

結論。incentiveさえあれば英語なんて簡単。

7月 9, 2007
» I don’t get itと言われた

要するに「お前、何言ってるのかわかんね」という意味で、ショック。

nativeにはほど遠いものの、交渉、説明、議論や説得くらいには使える程度に英語はできると自負していただけにね。そう、天狗っつーやつです。くそー。「おまいの日本語よかはるかにましだ」とは言わなかったけど。

でも、英語の上達に悔しさってのは重要なんです。「ちきしょー」と思った数だけ上達するといってもいい。そもそも英語を学ぶきっかけは、忘れもしないViennaのAMEXであからさまにバカにされた経験だったし。間違いを恐れて黙っていれば悔しい思いも恥ずかしい思いもせずにすむわけだけど、それじゃ上達しないんです。

部屋中が盛り上がっていて、調子をあわせて作り笑いして適当にわかったふりしていたら、全然わかっていなかったことに気づかれて空気が凍りついたとか、かわいい女の子におもしろい(と自分では思ってた)話をしてみたけど、全然通じなかったとか、そういうツライ体験があってこそ向上心も湧いてくる。「英語できてすごいですね」とかいわれてもね、全然うれしくないんですよ。「ここまでできるようになるのにどれだけみじめな思いをしたのか、お前知らんだろ」と。知らなくて当然なんだけどさ。

英語上達には、まず英語使え。書け。話せ。そして恥をかけ。だと思います。